2025年1月、コモ湖の南の山を縦走してきました。
コース概要

Caslino D’Erba駅 ~ Como Lago駅まで、26km, 1,500m+のコースです。
アプローチ
カスリーノ・デルバ駅は、ミラノ中心部から電車でだいたい1時間くらい。当初はそこに行く予定だったのだけど、この日はストライキがあって目的地まで電車が行けないそうだ。2つ手前の駅で強制的に下ろされたので、カスリーノ・デルバ駅までおよそ3キロくらいの道のりを走って向かうことに。

遠目に山の上のほうがガスっているのが見える。

無事にカスリーノ・デルバ駅に到着。

高台にある村へロードを上っていく。
山の麓の村を抜けて、いよいよ登りに入っていく。

前日までの雨の影響で川が増水していて道が途切れている場所もある。左手に見える赤い橋を渡って川を越える。
パランツォ山へ

一見、民家のように見える場所がトレイルヘッドで、ここからトレイルが始まる。まず目指すのは標高1,400mあるモンテパランツォという山の山頂。この地点からは7km、1,100m+くらいの上り。
途中いくつか分岐があるが、標識が立っているのでそれを参考に山の頂上を目指す。

トレイル沿いの洞窟のようなところから水がこんこんと湧き出している。トレイルは水浸し。

地面には栗がたくさん落ちているが、去年の秋のものだろうか。

天気も晴れていてすごく気持ちがいい。
前日までの雨の影響か、ところどころトレイルがまるで川のようになっているので、靴が濡れないように注意しながら進む。

しばらくすると開けた草むらのような場所に出て、その先に五叉路のような大きな分岐に突き当たる。標識を参考に左に曲がり、パランツォ山頂を目指してさらに進む。

道はよく整備されていて歩きやすいが、少し霧がかかってきて、地面には雪も目立つようになってきた。この時点で標高はだいたい1,050メートルくらい。

トレイルの脇にマリア像が立っている。日本で言うところのお地蔵さんみたいなものだろうか。

雪のせいで一見するとどこがトレイルかわからなくなってきた。標識も特にないので、わずかにある踏み跡を辿る。

遠目に頂上の建物が見えてきたと思ったら、左のほうから霧が流れ込んでくる。このあと、あたり一面真っ白になってしまったが、目視で確認した頂上のほうにむかってひたすら上る。

ようやく頂上に到着。誰もいない。そして本来なら左側にコモ湖が見えるはずなのに、ガスっていてまったく見えない。

濡れていない座れるスペースが多少あったので、魔法瓶で持ってきたお湯を使ってカップ麺作って食べる。山で食べるカップ麺はいつでも美味しい。
ボレットーネ山へ

パランツォ山頂から、次はボッレトーネという山に向かう。
ボレットーネ山へ向かうルートは下りと上りのミックス。雪が積もっているので、下りが特に難しい。クランポンを持ってこなかったことを後悔する。

どろどろの道で滑らないように気をつけつつ進む。展望はまったくなく先が見えない。

ボレットーネ山頂への登り返しも雪が積もっている。

やっと山頂へ到着。ここにはちらほら人がいる。

十字架の裏手の展望スポットからの眺め。本当ならこの下にコモ湖の綺麗な景色が広がっているはずなんだけど、霧のせいでまったく見えない。残念。
下山

気を取り直してコモの街のほうへ向けて下山スタート。ここからは下り基調で約11km。
雪は相変わらずの量。踏み跡が思ったよりも少ない。さっき山頂にいた人たちはどこから登ったのだろう?

雪に覆われたトレイルをひたすら進むと分岐が出てきた。左に行くともう一つ山を登れるルートもあるが、今回は迂回路を選んで右側へ進む。

結局迂回路も雪が積もっていたけど、しばらくして霧が晴れ、ようやくコモ湖が拝めた。

雪山を抜けて山小屋に到着。ここからは林道が続き、ようやく走れる道に。

林道が終わり、大きな駐車場っぽい場所に出る。ここからはほぼロードなので、そのままさらに走って下っていく。途中ケーブルカーの駅に差し掛かるが無視して、そのままロードを走っていく。

少しすると街が見え始めて、思いがけず夜景がきれいに見えるポイントがあったので、しばし眺めてからまた進む。

そしてトレイルが終わって街へ到着。ここからComo Lago駅まで1kmほどロードを走る。
ゴール(+おまけのトラブル)

コモ駅に到着。人気がなくて様子がおかしい。

ストライキの影響で、なんとミラノ行きの電車がすべてキャンセルされている。
仕方がないので、偶然見つけたタクシーを拾ってミラノ市内まで戻ったら、140ユーロもかかってしまった。電車だったら5ユーロなのに。
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